知ってましたか?おきなわ豆知識ライブラリー【沖縄食堂編】アイスティーがタダだったらうれしい沖縄にもカフェなどのおしゃれな飲食店が増え、特に女性のお客さんを惹きつけています。一方で、数は少なくなったもののがんばっているのが「食堂」。カフェほどおしゃれではなくても、こちらの方が昔ながらの沖縄らしさを残していて、味わい深いものがあります。ピッチャーに入った飲み放題のアイスティー昔らしさという点でいえば、お茶やお水以外にアイスティーを無料提供する店も多いことがあげられます。これは得した気分になりますね。すでにシロップが入り、甘く仕上がっているのが特徴。お店によっては好みで砂糖を入れることもできます。 また、24時間営業のお店もあります。食堂が24時間やっているというのは多少違和感があるかもしれませんが、棚には泡盛のキープボトルが置いてあったりして、やや居酒屋的な役割を果たしているといえます。食事をしながら軽く一杯、というお客さんもいらっしゃるのでしょう。メニュー名も沖縄ならではちなみに、これは必ずしも沖縄的ではありませんが、食券販売機を置いてある食堂も多いようです。食べるだけだと割り切れば、客側も店側もこの方が時間や手間の節約になりますから、ある意味合理的なのです。おかずってなに? みそ汁にごはんふたつってどういうこと?食堂における沖縄らしさはメニューにもっとも現れます。料理そのものももちろんですが、不思議な名称や料理内容があるのです。 たとえば「おかず」というメニュー。初めて見た人はどんな料理かわからないでしょう。実はこれ野菜炒めのことです。昔の食堂では「そば大・小」「おかず」と、実質2種類しかメニューのない店もありました。麺以外におかずもありますというアピールだったのかもしれません。親子丼のような少し甘めの出汁が特徴一方「ちゃんぽん」は、あいかわらず親しまれています。これは野菜炒めを卵でとじて、ごはんの上に載せたものです。長崎ちゃんぽんとはまったく別物なので、麺料理のつもりで注文して「卵とじ野菜炒めごはん載せ」が来て驚くことがないように。食堂メニューの定番、具だくさんみそ汁ごはん付きそして沖縄らしさの最たるメニューは「みそ汁」でしょう。「どこが? 普通でしょ」といわれるかもしれませんが、その立ち位置が沖縄らしいのです。普通みそ汁といえば、メインディッシュの脇に控える存在。しかし、沖縄では脇役ではなく、主役なのです。沖縄風みそ汁は丼で出てくるもので、中身は豚肉、島豆腐、葉野菜(お店によってはレタスのところも)、卵まるごと一個というのが定番。さらにポーク(ランチョンミート)が入ることもあります。汁物とはいえ、これだけ具だくさんなら立派な主菜になるというわけです。したがって、みそ汁というメニューは定食になっていて、ごはんがついてくるものです。それを知らず、単品だと勘違いして「みそ汁とごはん」などと注文すると、ごはんがふたつ出てくることがなきにしもあらずなのでご注意を。というわけで、まだまだディープな味わいを残す食堂。まだの方はぜひ一度足を運んでみてください。投稿:2018年10月3日