琉球王国の証を手に入れよう!沖縄世界遺産5城の御城印コンプリートガイド

琉球王国の証を手に入れよう!沖縄世界遺産5城の御城印コンプリートガイド
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沖縄の世界遺産5城で手に入る特別な御城印をご存知ですか?琉球王国450年の歴史が込められた美しいデザインの御城印は、単なる記念品を超えた文化的価値を持っています。各城跡の魅力をご紹介します。

そもそも御城印とは?

御城印(ごじょういん)とは、日本の城や城跡を訪れた記念として購入できる「城版の御朱印」のことです。神社仏閣の御朱印文化から派生し、2018年頃から全国の城で本格的に始まった比較的新しい文化です。城名や城主名が記載され、城の紋章や家紋がデザインされた和紙製の記念品として、多くの歴史愛好家や観光客に親しまれています。

御朱印との違い

御城印と御朱印は、どちらも日本の伝統的な「訪問の証」として親しまれていますが、その性質や意味には大きな違いがあります。
御朱印は神社や寺院で参拝の証として授与される神聖なもので、平安時代から続く長い歴史があります。僧侶や神職が一枚一枚手書きで記帳し、宗教的な意味合いが強く、御加護や功徳を願う信仰の証として扱われます。参拝者の心の支えとなる精神的な価値を持っています。
一方、御城印は2018年頃から本格的に始まった比較的新しい文化で、城や城跡を訪れた記念として購入できる「城版の御朱印」です。宗教性はなく、純粋に観光や歴史学習の記念品として位置づけられています。多くは事前に印刷されたものが販売され、城主の家紋や城の特徴的なデザインが施されており、歴史への興味や学習意欲を高める教育的な側面も持っています。

沖縄御城印の特別な価値

沖縄の御城印は特に「琉球王国の歴史」という独自の文化的価値を持ち、世界遺産としての特別な意味も込められています。本土の城とは異なる「グスク」文化を背景とし、450年間続いた琉球王国の歴史や、中国・東南アジアとの交易で栄えた海洋王国の物語が込められています。
琉球石灰岩を使った独特の石積み技術や、琉球王朝の紋章、首里城の朱色など、沖縄ならではの文化的要素がデザインに反映されており、単なる観光記念品を超えた文化継承の役割も果たしています。また、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された5つの城跡の御城印は、人類共通の遺産としての価値も持っています。

御朱印・御城印どちらも日本の文化を体験できる素晴らしい仕組みですが、その背景と目的を理解して楽しむことで、より深い文化体験となるでしょう。

沖縄御城印の特徴や楽しみとは?

ご紹介するすべての御城印は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された5つの場所で発行されています。複数の御城印を並べると、美しい「琉球絵巻」コラボデザインとなるパターンも販売されております。

沖縄で御城印が手に入る代表的なお城(グスク)

中城城跡(なかぐすくじょうあと)

写真提供:中城城跡共同管理協議会

沖縄県初の御城印発行城跡。
沖縄県産の月桃の葉からつくられた月桃紙を使用した美しい御城印。
価格:1枚500円(税込)。
販売場所:中城城跡の料金所、窓口及び隣接土産品店や中城村観光協会、もあり。
特徴:標高約160mの高台にあり、東シナ海と太平洋の両海が見渡せる絶景。

写真提供:(一社)中城村観光協会

10月~4月:8時30分~17時(17時30分閉門)
5月~ 9月 :8時30分~18時
※年中無休(※中城城跡の観覧につきましては、お客様の安全確保等の為、気象状況や城跡内の整備、各種イベント等により、予告無く観覧を制限する場合もあります。 予めご了承ください。)
〒901-2314沖縄県中頭郡北中城村字大城503番地
TEL:098-935-5719
FAX:098-935-1146

勝連城跡(かつれんじょうあと)

写真提供:うるま市観光物産協会

琉球統一を目指した阿麻和利が最後に居城したグスク。
地元産の月桃の紙を使用した御城印。
価格:1枚500円。
販売場所:あまわりパーク内観光案内所
自然の断崖を巧みに利用した難攻不落の城で、太平洋の絶景も楽しめる。

写真提供:うるま市観光物産協会

【お問合せ先】
あまわりパーク管理事務所
【営業時間】
9時~18時(17時30分最終受付)
※年中無休(施設点検など臨時休館を除く)
〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2
TEL:098-978-2033
FAX:098-978-2011
Mail:info@katsuren-jo.jp

座喜味城跡(ざきみじょうあと)

写真提供:世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム

護佐丸による築城で、城壁の曲線美と石積みが美しい。
価格:1枚500円。
販売場所:ユンタンザミュージアム受付(読谷村)。
御城印と御城印帳が人気で、城壁は高校生デザインのアートが施されている。

写真提供:世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム

【お問合せ先】
世界遺産座喜味城跡 ユンタンザミュージアム
【営業時間】
午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日
水曜日、年末年始 (12月28日~翌年の1月4日)
展示替え及び燻蒸などの臨時休館日
祝祭日が水曜日に重なったときには翌日が休館
〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708番地6
TEL:098-958-3141

首里城公園(しゅりじょう)

(一財)沖縄美ら島財団提供

琉球王国の歴史的象徴。
御城印は多数種類があり、正殿や守礼門、琉球びんがたデザインなど趣向を凝らしたものが揃う。
価格:通常版は500円、特別版の琉球びんがた版は4,100円。
販売場所:有料区域内「ミュージアムショップ球陽」、無料区域「ショップ瑞雲」、地下のSUICOCO店舗など。
入場料別途必要。売上の一部は首里城の復興基金に寄付される。

(一財)沖縄美ら島財団提供

【お問い合わせ】
首里城公園管理センター
【営業時間】
8時~20時30分(無料区域)8時30分~20時 (有料区域)※入館販売締め切り19時30分
里城公園の営業時間については時期により変動いたしますので、公式HPを参照ください。
営業時間について
〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町1-2
TEL:098-886-2020
FAX:098-886-2022

今帰仁城跡(なきじんじょうあと)

写真提供:今帰仁村観光協会

14世紀に築かれた沖縄最大級のグスク。雄大な城壁が美しい曲線を描く。
価格:1枚500円。
販売場所:今帰仁城跡のチケット売り場
独自の御城印の筆耕は地域からの公募により実現した。

写真提供:今帰仁村観光協会

【営業時間】
通常期間(1~4、9~12月)午前8時~午後6時(最終入場午後5時30分)
夏期延長期間(5~8月)午前8時~午後7時(最終入場午後6時30分)
※年中無休
〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
TEL&FAX:0980-56-4400

御城印帳について

中城城跡や座喜味城跡ではオリジナルの御城印帳(500〜3,000円程度)が販売中。
御城印を綺麗に収集・保存できる工夫がされているため、城巡りの記念収集がより楽しくなる。

沖縄御城印巡りの訪問ポイント

沖縄での御城印巡りを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。まず、多くの城跡は8時~17時頃の開館時間となっているため、この時間帯を意識した訪問計画が重要です。効率的に複数の城跡を巡る場合は、移動時間も考慮して早めの出発を心がけましょう。

御城印の購入については、城跡の現地だけでなく近隣地域の観光案内所やミュージアムショップでも販売されているため、閉館時間を過ぎてしまった場合でも購入機会があります。ただし、首里城公園のように入場料が必要な場所もあるため、事前に各城跡の料金体系を調べて予算計画を立てておくことが大切です。

交通手段としてはレンタカーが最も便利で、那覇空港から各城跡まで車で30~40分程度が一般的な所要時間となります。公共交通機関でのアクセスが限られている城跡もあるため、自由度の高いレンタカーでの移動をおすすめします。

沖縄の歴史と文化を感じるグスク巡りに合わせた御城印集めは、単なる記念品収集を超えた価値があります。沖縄ならではの独自の趣を持つ御城印は、琉球王国の歴史や文化が込められたデザインで、旅の思い出として洗練された自分だけのコレクションを作り上げることができます。


いかがでしたか?
沖縄の世界遺産5城の御城印巡りは、琉球王国450年の歴史を体感できる特別な旅です。首里城から今帰仁城まで、それぞれ異なる時代背景と独自のデザインを持つ御城印は、単なる記念品を超えた文化的価値があります。効率的な巡回には事前のルート計画とレンタカーの活用が重要で、開館時間や入場料の確認も欠かせません。御城印の販売状況や城跡の開館情報は変更される場合があるため、訪問前には各城跡の公式サイトや観光協会の案内で最新情報を確認することをお忘れなく。適切な準備と計画により、琉球王国の足跡を辿る充実した歴史文化体験をお楽しみください。

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