知ってましたか?おきなわ豆知識ライブラリー【台風編】沖縄県民の台風に対するスタンスはちょっと微妙夏の沖縄といえば降り注ぐ日差し、青い空に白い雲、そしてエメラルドグリーンに輝く海。これがポジティブなイメージだとすれば、ネガティブなイメージの筆頭が台風でしょう。観光で沖縄に来て台風に遭遇したら、目も当てられません。旅がめちゃくちゃになってしまいますから。しかし、地元民にとって台風はマイナス面だけではなく、プラス面もあるのです。そのひとつが水道水。沖縄はときどき水不足に見舞われることがありますが、台風の雨がダムに貯まり、水道水が確保されます。一方、暴風警報が出ると学校が休みになるので、子どもたちは大喜び。さらにバスが止まると大部分の職場も休みになるので、思わずガッツポーズする大人もいます。また、昔から台風料理と呼ばれるものがあります。代表的なのは小麦粉を水で溶いて塩で味付けし、クレープのように薄く焼くヒラヤーチー、そうめんを炒めるソーミンチャンプルー、肉や豆腐の代わりに麩を使うフーチャンプルーなどです。あり合わせのもので作るだけなのですが、沖縄県民のなかにはこうした料理を台風時の楽しみにしている人もいます。観光客の方向けの台風対策と過ごし方しかし。観光のお客さんに台風を楽しもう!というのも無理な話ですね。そこで最低限の対策をお教えします。 まず台風が近づいて来て、ホテルにカンヅメになりそうだとわかったら、すぐスーパーやコンビニに行って食料品を調達しましょう。狙い目はパン。加熱せずに食べられて2、3日はもちます。実際地元民は台風が来そうになったら、われ先にパンを買いに走ります。売り切れることもあるので、できるだけ早く行きましょう。飲料水も確保しましょう。大半のホテルは自家発電装置を備えているので問題ありませんが、こぢんまりとした民宿や旅館、ゲストハウスなどでは停電があるかもしれません。そうなると水道ポンプも止まるため、断水する恐れがありますから水道はあてになりません。また、バスタブ、あるはバケツなどでもあったら水を貯めておきましょう。これをしておくと断水しても手や顔を洗ったり、軽いシャワーを浴びたりもできますし、トイレ用水にも使えます。 もし飲める人ならお酒を買っておくのもよいでしょう。停電するとテレビも見られないし、することがなければ飲んで時間をやり過ごすという手もあります。大規模なホテルだとインドアプールやキッズランド、文化体験コーナーを備えているところもあります。外の天候とは関係なく楽しめるので、家族旅行でも子どもたちも退屈せずに過ごすことができます。部屋で静かに過ごしたいなら沖縄にしかない本や雑誌、フリーペーパー、新聞などを事前に手に入れて読むのも、意外な情報に触れられてなかなかおもしろいものです。基本的なことですが、気象情報はこまめにチェックしてください。もし暴風警報が出たら外出は控えましょう。観光を楽しめなくなるだけならまだしも、ケガでもしたらもっと悲惨ですから。投稿:2018年8月3日