泡盛マスターおススメ!沖縄の美味しいがギュッと詰まった泡盛リキュール沖縄に訪れたら必ず飲んで帰りたい、沖縄地酒の泡盛。一方、「どんな飲み方がベストなのか分からない・・」とお困りの泡盛初心者さんも多いはず。そんな方におススメしたいのが、リキュールなんです。そこで泡盛の専門家である比嘉康二さんに、リキュールのおススメな飲み方について伺いました。沖縄の美味しいがギュッと詰まった泡盛リキュールとともに、沖縄の旅をもっと楽しく満喫しましょう!激動の時代を生き抜いた、泡盛の歴史と魅力を伝承する「泡盛の進化をとげた背景を忘れてはならない」と語るのは、那覇市久米にある会員制BAR『泡盛倉庫』のオーナー比嘉康二さん。泡盛倉庫は地元の人を中心に愛され続け、今年で創業14年目。有名どころから珍しい種類まで、常に500種類以上もの泡盛を取り揃えています。泡盛は琉球王朝時代の豊かな文化とともに発展し、芳醇な香りときめ細かな泡立ち、深い味わいを贅沢に楽しむため、小さな盃でストレートで嗜まれてたといいます。しかし戦後の激動の中、労働の息抜きとして手軽に酔うための飲み物としてロックや水割りで飲まれることが多くなり、130箇所あった蔵元が現在では約45箇所まで激減。「次の世代に泡盛を残すために、一人ひとりと向き合いながら歴史や良さを伝え続けていきたい。泡盛の魅力をより多くの方に伝えることが私の使命」と比嘉さんは語ります。お客様に寄り添いながら経営する比嘉さんのスタイルは、県内外問わずファンが多いんだとか。泡盛を心から愛する姿が印象的です。「泡盛はリキュールに向いているんです!」と断言する比嘉さん。沖縄で生まれた泡盛リキュールは、100%米を原料とする泡盛をベースに、沖縄県産の食材がふんだんに使われているのが特徴です。焼酎などのように芋や麦などの香りがついていない泡盛は、フルーツの味や香りにも染まりやすく、言わばお酒の赤ちゃんと言っても過言ではないんだそう。泡盛リキュールは、一般的には飲みにくいとイメージされやすい泡盛を、別の素材とブレンドすることで、より親しみやすく、そして手に取りやすいお酒として生まれました。アルコール度数10%前後のため、ロックでももちろんいけますが、泡盛の入り口として1:1のソーダ割りで飲むのもオススメ。程よい飲み心地で食事にも合わせやすいのが特徴です。泡盛倉庫の公式サイトを見る王道:久米島の久米仙「あらごし球美の梅酒」沖縄の泡盛の定番・久米島の久米仙と日本酒で梅の実を漬け込んだちょっと珍しい、贅沢ブレンドの「あらごし球美の梅酒」。リキュールメーカーとしても有名な奈良県の「梅乃宿酒造」とコラボした初めての泡盛リキュールです。泡盛と日本酒の豊かな香りのなかに、梅のあらごし果肉とジューシーな甘みが楽しめる、リッチな味わいが特徴。ぜひ贅沢にロックで、梅のトロっとした舌触りと甘みを味わってみてください。久米島の久米仙公式サイトを見る久米島島内のスポット情報を見る果実系:崎山酒造廠「生しぼり沖縄タンカン梅酒」崎山酒造廠の「生しぼり沖縄タンカン梅酒」は、沖縄の魅力がぎゅっと詰まったリキュールです。タンカンは冬の沖縄本島北部を代表する果物で、ゴツゴツした見た目ですが甘みの強いのが特徴。シーズン中農家から大量に仕込み、タンカンの旨味をふんだんに閉じ込めています。さらに、ミネラル分たっぷりの沖縄の塩"ぬちまーす"、そしてコクのある黒糖梅酒とブレンドしたリキュールは愛称抜群。生しぼりなので良く振った後にロックでどうぞ。崎山酒造廠の詳細を見る金武町周辺エリアのスポット情報を見る果実系:請福酒造「グレープフルーツシークヮーサー」果実系のリキュールのなかでも人気のピンクグレープフルーツと、沖縄県産のシークヮーサーを合わせた飲み応えのあるリキュール「グレープフルーツシークヮーサー」。蔵元の請福酒造は、伝統の製法で生み出される古酒はもちろん、バリエーション豊かなラインナップを誇るリキュールメーカーとしても有名です。飲み方はシンプルにロックでも、ソーダ割りでも!柑橘系の甘みの中に、泡盛のほのかな香りを堪能することができます。請福酒造の公式サイトを見る石垣島島内のスポット情報を見る果実系:南都酒造所「島のなごみマンゴー」マンゴー果汁がたっぷり入った「島のなごみマンゴー」。南都酒造が生み出すリキュールは、沖縄生まれの原材料を使い、地元素材の旨味を惹き立てた心温まる仕上がりに。旅の盛り上げ役としても最適ですが、沖縄の農家に想いを馳せながら味わうのもいいですね。ロックはもちろんのこと、ジンジャーエール割りなど甘味を活かした一杯で食後酒にもおススメ。果肉をグラスに入れ、モヒートとして贅沢に食べる、ワンランク上の楽しみ方もできます。南都酒造所の公式サイトを見る果実系:新里酒造「パッションフルーツ」沖縄最古の蔵元として知られる、新里酒造の「パッションフルーツ」。カップタイプが県内各地のコンビニでも手に入る手軽さは、ホテルでもお持ち帰りして飲めちゃえるほど。フルーツの香りがしっかり溶け込まれた、さっぱりした味わいのリキュールです。泡盛初心者の方でも飲みやすく、ライムやミントを入れてモヒートとして香りを楽しむのもおススメ。2017年全国酒類コンクールではリキュール部門1位を受賞しました。新里酒造の公式サイトを見る果実系:ヘリオス酒造「パイナップル搾り」"酒はその土地で穫れるものでつくる"という企業理念を掲げるヘリオス酒造の「パイナップル搾り」。口に含んだ瞬間、沖縄のパイナップル畑が思い浮かぶようなトロピカルなうま味が広がります。パイナップルのほど良い酸味と相性の良いソーダ割りや、果汁をしっかり味わえるロックでも。名水の地・許田の湧き水で酒造りを行う工場では、見学や試飲も行っているので、沖縄本島北部を訪れる時にはぜひお立ち寄りください。ヘリオス酒造の詳細情報を見る名護市周辺エリアのスポット情報を見る変わり種系:瑞泉酒造「宵の紅茶(アールグレイ)」うるま市で作られている手摘みの紅茶を贅沢に使った、瑞泉酒造の「宵の紅茶(アールグレイ)」。ロックやソーダ割りはもちろん、紅茶と同じようにミルクやレモンと合わせるのもオススメです。アフタヌーンティーのように大切な人と午後のひとときに楽しんだり、旅の思い出が詰まった写真を整理したりしながら、ゆったりと嗜む…といった優雅な時間が似合う香り高いリキュールです。瑞泉酒造の公式サイトを見る沖縄観光に首里散策は欠かせない!おすすめの8スポットを見る新里酒造「コーヒースピリッツ」「コーヒースピリッツ」は、リキュール製造に長けた沖縄最古の蔵元・新里酒造から販売。蒸留酒である泡盛のスモーキーな香りはコーヒーとの相性も抜群で、近年人気が上昇し続けています。アルコール濃度が30°と少し高めですが、コーヒーの香りがしっかり溶け込まれ、上品な仕上がりに。アメリカンコーヒーのように水割りでも、ミルクで割ってカルーアミルク風にしても、ウイスキーのような強めのお酒が好きな方はロックでも美味しくいただけます。新里酒造の公式サイトを見る泡盛の魅力を気軽に楽しめるリキュール。「お気に入りのリキュールをきっかけに蔵元見学に行ってみたり、素材となっている果実の産地を訪れて実物を食べてみたり、沖縄の豊かな自然と泡盛の歴史を感じてみるのもいいですね」と比嘉さんは熱く語ります。沖縄滞在中はもちろん、お土産にして旅の思い出とともに、また次の旅に思いを馳せながら、ぜひ泡盛を楽しんでみてくださいね。投稿:2019年3月11日