聞くだけではもったいない!三線体験教室で沖縄音楽を全身で感じる

聞くだけではもったいない!三線体験教室で沖縄音楽を全身で感じる

  • 三線
  • 三線体験の様子

古くから沖縄の音楽とともに親しまれてきた楽器・三線(さんしん)。沖縄旅行中はいろんな場所で耳にしますよね。聞くと踊り出したくなる魅力的な沖縄の音楽に、耳だけではなく全身で触れたい! ということで、今回は琉球村の三線体験教室に参加してきました。

初めての三線体験! 期待に胸が膨らみます

琉球村入口

沖縄本島北部の恩納村にある琉球村は、古民家が並び、工芸体験やエイサー観賞など沖縄の伝統芸能が楽しめる人気のテーマパーク。門をくぐると沖縄の守り神・シーサーが大きな口を開けて出迎えてくれます。シーサーの後ろに軒を連ねる赤瓦屋根が琉球王国時代にタイムスリップした感覚を味わえます。

三線体験コーナー

期待に胸を膨らませながら、早速三線体験コーナーに移動します。

沖縄音楽に欠かせない「三線」ってどんな楽器?

三線を教えてくれる外間先生

今回三線を教えてくれる外間(ほかま)先生から、体験前に三線の歴史を学びます。
「三線(さんしん)は今から400年以上前、沖縄がまだ琉球の時代に中国から伝わってきました。当時は侍など地位の高い人しか弾けませんでしたが、沖縄が本土復帰した後に広く普及し、今では沖縄音楽に無くてはならない楽器になったのです。今回使う三線は長さが77センチの小型のもの。日本本土の三味線はもっと長くなっています」
他にも三味線との違いとして、胴に使われている素材や音色、楽譜が異なるそうです。

漢字が書かれた楽譜が登場。まずは基本の音を出してみよう!

三線の楽譜

三線の歴史を学んだところで、楽譜が登場です。三線の楽譜は「工工四(くんくんしー)」 と呼ばれており、弦を指先で押さえる位置が、それぞれ「合(あい)」 「乙(おつ)」 「老(ろう)」 などの漢字1文字で示されています。体験用「工工四」 には「ドレミ」 も書かれているので、初心者にも分かりやすくて安心しました。

三線体験スタート

三線の持ち方や姿勢などを教わったら、いよいよ体験スタートです。まずはドレミファソラシドの基本から。緊張しながら弦に指をかけると「ド~」 の音が! 音を出すことさえ難しいと思っていたので、意外にも簡単に音が出たことに驚き、思わず「おぉ~」 と叫んでしまいました。音が出る楽しさを感じながら繰り返し基本の音を練習していきます。

先生の唄とともにゆっくり演奏

基本の音をひと通り覚えたら、工工四を見ながら「チューリップ」 と「キラキラ星」の2曲にチャレンジです。
ドレミ~ドレミ~ソミレドレミレ~
先生の指の動きを見ながら真似していくのですが、なかなか曲のテンポについていけません。2、3回繰り返し練習するうちに「ん?スラスラ弾けてきた!?」 と、思わず頬が緩みます。短時間での自分の成長に驚きながら、2曲とも楽しく演奏することができました。

難易度の高い曲に挑戦。練習の成果は!?

少しづつメロディーになってきました

最後は初心者には難易度が高い「涙そうそう」 か「島人ぬ宝」 のどちらかを選択。今回は「涙そうそう」 を選びましたが、曲の長さと高音・低音に苦戦! もっと指が長くて手が大きかったら弾きやすいのに… と思いながら、三線とにらめっこが続きます。
先生の指に合わせて何度も繰り返していると、何となく「涙そうそう」のメロディーに聞こえてきました。1曲弾けるようになるにはまだまだ練習が必要です。締めくくりは先生の三線に合わせて一緒に歌い、約30分という短い時間でしたが沖縄の音楽を全身で感じることができました。

三線体験修了証をもらう

もっと弾けるようになりたい! もっと練習したい! という人は、琉球村内で三線を販売しているので、今回の体験をきっかけに新しい趣味にするのもいいですね。沖縄土産や自分へのプレゼントで購入する人もいるそうです。

販売用意三線

もう少し練習したいという名残惜しさが残りつつ体験終了。すべての曲を終えた後は、先生からの「三線体験修了証」 授与と記念撮影があり、沖縄旅行のうれしいお土産になりました。

初心者でも体験が終了する頃には弾けた気分を味わえる「三線体験教室」。これまで楽器を演奏したことがなく難しいイメージを持っている人も、沖縄の音に触れてみるという気軽な気持ちで参加してみてはいかがでしょうか。

投稿:2017年01月11日

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