沖縄のイベント・那覇大綱挽まつりを楽しむためのハウツー

沖縄のイベント・那覇大綱挽まつりを楽しむためのハウツー

沖縄最大の伝統文化イベント!那覇大綱挽まつり

秋になると開催される沖縄の伝統イベントといえば、那覇大綱挽まつり! その歴史は長く、琉球王朝時代から続くといわれており、今では秋の一大イベントとして多くの地元民から親しまれています。

那覇大綱挽まつりの開催日は、体育の日を含む土・日・月の3日間。
初日は国際通りにて「市民演芸・民俗伝統芸能パレード」が、2日目は久茂地交差点付近の国道58号線にて那覇大綱挽まつりメインイベントとなる「旗頭行列・那覇大綱挽」が、そして3日間を通して、花火やステージライブといった「RBC市民フェスティバル」が奥武山公園にて開催されます。

一体感を味わえる!那覇大綱挽まつりのメインイベント

那覇大綱挽まつりの催し物として、ぜひ見ていただきたいのが旗頭行列!沖縄を代表する観光スポットである国際通りにて、東西に分かれた合計14の旗頭が登場します。高さ7~10メートル、重さ40~60キロ、「村のシンボル・まもり神」として知られる旗頭を、力強い掛け声に合わせて上下させながら歩く男達の勇姿はまさに圧巻です。

旗頭行列

旗頭行列は2時間半かけて行われ、そのあと那覇大綱挽が始まるまで休憩を挟みます。そして国道58号線にて那覇大綱挽が始まると、大綱の傍らで再び旗が掲げられ、那覇大綱挽の応援が始まります。

旗頭行列で高ぶる感情のまま国道58号線へ集まった人々のなか、満を持して登場するのが、那覇大綱挽まつりメインイベントの主役となる大綱です。

那覇大綱挽開始前

全長200メートル、重さ43トンにも及ぶ大綱は、ギネスにも認定されています。これを使用した大綱挽は、地元民だけでなく観光客も自由に参加可能で、東西に分かれて30分もの激闘を繰り広げ、どちらに軍配が上がるかを競います。

那覇大綱挽

そんな那覇大綱挽の醍醐味は、やはり東西どちらかに軍配が上がる瞬間! その興奮は何物にも例えようがなく、沖縄観光へ訪れた友人や恋人、家族はもちろんのこと、たまたま近くにいた地元民と思わずハイタッチしてしまうほど。
……とはいえ、見た目以上の重量になかなか勝敗がつかず、やむなく引き分けで終わってしまう年も。そのため、「せめて自分が参加した年は勝利を収めたい」と全身全霊で勝負に挑む人や、勝利できれば「今年は運がいい!」と運試し感覚で参加する人もチラホラ。
自分なりの楽しみ方を見つけることができるのも、このイベントが多くの地元民・観光客から愛され続ける理由のひとつなのかもしれません。

那覇大綱挽

勝敗がついたあとは、その場にいる全員で沖縄の伝統舞踊・カチャーシーを踊ります。軽快なテンポと手の動きが特徴的で、お年寄りから子どもまで楽しむことができる、この踊り。みんなで力を合わせて勝敗を競い合った那覇大綱挽のフィナーレにぴったりです。
そしてラストは、大綱の一部を小分けにカットすることもお忘れなく! 大綱挽で使用した綱には家内安全や商売繁盛、厄除けの力が込められています。お守りとして自宅に飾るもよし、お土産としてもよし。大綱挽に参加した人も周りで応援していた人も、ぜひ手に入れておきましょう。

カットした大綱をお守りに

多くの人々と喜びや悔しさ、そして大きな感動を共有することができる、那覇大綱挽。忘れられない思い出づくりがしたいなら、積極的に参加することをおすすめします。

シャッターチャンス満載!見て楽しむならコレは外せない

那覇大綱挽まつりには多くのシャッターチャンスが潜んでいるため、一瞬たりとも油断は禁物です。とくに初日に行われるパレードや、3日間を通して行われるフェスティバルは見どころ盛り沢山で、「見て楽しみたい!」という人にもぴったりです。

パレードでは、サークルや地域・市民団体、児童生徒、企業など、およそ50組に及ぶ団体がさまざまな民俗芸能を披露します。そのジャンルは幅広く、過去にはエイサーやダンス、獅子舞やソーラン節、サルサなどが披露されました。
とくにエイサーは、沖縄観光に訪れたら確実に触れておきたい民俗芸能のひとつです。大太鼓、そしてパーランクーと呼ばれる打楽器を片手に「ドンドン!」と力強い音を鳴らしながら、息をぴったり揃えて踊る男達は無条件にかっこよく見えてしまうもの。熱い姿に胸を打たれる高揚感からか、もしくは大太鼓の振動がお腹に響いているだけか、思わず「チムドンドン(胸が高鳴ること)」なんてことも?

またフェスティバルでは、花火の打ち上げやカラオケ大会、ステージライブなどが開催されます。

RBC市民フェスティバル過去写真

沖縄出身のアーティストによる生ライブで身体を揺らして盛り上がったり、カラオケ大会出場者の初々しい歌声やパフォーマンスを楽しんだりと、ステージによって楽しみ方はさまざま。ちなみにカラオケ大会では「歌うま部門」、「なりきり部門」、「パフォーマンス部門」など複数の部門があり、部門ごとに違った楽しみがあります。ソロで参加する人やグループで参加する人、歌唱力を存分にアピールする人や笑いに走る人などさまざまで、ずっと見ていても飽きることがありません。
ステージの周りには、屋台も多く出店されます。たこ焼きや焼きそば、焼き鳥など、まつりならではのグルメはもちろん、沖縄そばやヤギ汁といった沖縄グルメを楽しむこともできます!

そんなパレードやフェスティバルには毎年、多くの人が集結します。交通規制が発生したり、道路が渋滞したりするおそれがあるため、期間中はモノレールの利用がおすすめです。

全員集合!地元民と観光客で、どんちゃん騒ぎの3日間

いかがでしたか? 那覇大綱挽まつりには、地元民から観光客まで存分に楽しめる催し物がたくさんあります。参加して楽しみたい、見て楽しみたい、人によって楽しみ方はさまざま。那覇大綱挽まつりは、そのどちらにもおすすめできる、沖縄が誇る最高の伝統文化イベントです。
10月に沖縄観光にいらした際は、「地元ではないから……」と遠慮せず、積極的に参加し、思う存分に楽しんでくださいね。

写真提供:OCVB

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